「ねぇ嵐くん、彩佳の言ってることって本当なの?」 「彼女を取られたのが渚―…アイツの兄貴じゃなくて、俺だってとこ以外なら本当だな」 んん?じゃあ、そしたら。 「嵐くん今彼女いないってこと?」 「そうだ」 え、彩佳の勘違い? 喜びたいことだけど、喜んじゃいけないかな。 あれ、でも彩佳はもう好きじゃないのかな? 「早く行くぞ」 「あ、待って!」 「今夜は楽しみだなー」 そう言いながら、嵐くんはにやりと笑った。