白い月~夜明け前のその空に~




しばらくして、腕に体重がかかるのを感じ、瞬の顔を覗くと彼は目を閉じ眠っていた。



「ふふ。瞬ちゃんもおやすみなさい、だね。……よっと」


抱っこし、布団へ寝かせる。


するとタイミングよくおばあちゃんが来た。




「寝ちゃった?おばあちゃんも、久しぶりにゆづちゃんの朗読聞いていようかと思ったけど」


「いつも全部読み切る前に寝ちゃうんだよね。瞬ちゃん寝付きいいよね」


「そうだねぇ。陸とゆづちゃんの声、安心感があるのかもしれないね」



おばあちゃんのその一言に、優月はちょっと照れつつも嬉しく思った。




気持ちよさそうに静かに眠る瞬の頬をふにっと軽くつつく。


「おやすみ瞬ちゃん。おばあちゃんも、おやすみなさい」


「はい、また明日ね」




起こさないようにしながら、名残り惜しく最後にそっと瞬の頭を撫でると部屋を出た。