白い月~夜明け前のその空に~



いつ長澤達にバラされるか分からない。


それに、親友に堂々と『好きな人』を打ち明けられないことが、彼女の心を次々重くした。





(もう、嘘つくのこりごりなんだけどな…。困ったなぁ…。)


心の本音が声になっていそうな程、周囲を忘れて頭を悩ませていた放課後。




言うなと念を押した里乃と後藤が帰っていくのを見送ると、残った優月はすぐ帰る気にもなれず、手持ち無沙汰で携帯をいじり、そのまま落ちゲーをしていた。




ブロックがなかなか消えず、画面いっぱいに溢れる様は、まるで今の自分の思考回路のようで、ゲームオーバーになると同時に、自分も机の上に顔をうつ伏せた。


「佐野さん、どうしたの?大丈夫?」


「あ、ううん。これ、失敗した」


むくっと顔を上げ、携帯の画面を見せる。