白い月~夜明け前のその空に~








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机に手芸の本を横に開きっぱなしにしながら、教科書とノートを広げ、指は編み棒ではなく、カリカリとペンを走らせる優月。



あと数日で期末テストが迫っていた。





追い込みをしているわけだが、陸の分のネックウォーマーだけがまだ未完成で、勉強の合間に編み物もしていたのだった。





気がつけば、うっかり編み物の方に長く時間を取り過ぎている、なんてこともしばしば。

案の定、一番の苦手科目である数学に手を焼く始末……。



(……はぁ。取り合えず、公式は覚えた、はず。うん。覚えたところで、どう問題に応用するかだよね、何かもう面倒くさぁ~)





時刻は深夜12時半を過ぎ、眠気と編み物の疲労から、瞼が途端に重くなり、ゴンと机に頭をぶつけながら突っ伏す。




すると、睡魔に半分襲われかかる中、ドアをノックする音が聞こえた。