。*゜⌒。..*゜⌒。..。. 星達はみな、地球からの光を不思議に思った。 けれど、月だけがその一つ一つの光の主の声も聞き分けていた。 いつしか月は、その光の声を繋ぎ、物語にしていった。 声が違えば当然物語も違う。 一つとして同じ物語は存在しない。 光の声の分だけ、物語は増えた。 毎晩沢山の声を聞いているが、どれも忘れることも、捨てることもしなかった。 月は全ての声、全ての光を受け止めていた。 それが、月が存在する理由の一つでもあったのだ。