黒愛−2nd love−

 


愛しさが込み上げて、

ギュッと彼に抱きついた。



こんなにも胸をドキドキさせてくれる人は、

彼しかいない。



やっぱり叶多くんが私の運命の人なのだと、改めて感じていた。





学園の崩壊を、最後まで見届けたい気持ちもあるけど、


そろそろ出発しないと、面倒臭いことになりそうだった。



消防車やパトカーのサイレンが、

徐々に大きくなり、こっちに近づいていた。



私達は広い学園敷地内の、
木立の間に分け入った。



暗い森の中をずんずん進み、

やがて森が途切れて、草地に出る。



冬枯れした草地に置いてあったのは、


一台のバイクと、数日分の食料や着替えを詰め込んだ鞄。




寒空の下、パーティー用の衣装を脱ぎ捨て、

手早く普段着に着替えた。



荷物をバイクにくくりつけ、

彼がエンジンをかけた。



私も彼の後ろにまたがり、

お腹に腕を回して、広い背中にギュッとしがみついた。