片方はトリックナイフで、
もう片方は、本物のナイフ。
優しい真面目男子に対して、
運動部で体を鍛えた、腕っぷしの強い男たち。
決着は、短時間でついた。
クロアイ信者Bが、治安部隊に倒され、
仰向けに転がった。
「ま、待ってくれ!違うんだ!
これはニセモノの……」
ニセモノの刀で、全てが芝居。
そう言わせてもらえずに、
本物のナイフに襲われ、のどがパックリ割れた。
クロアイ信者Cは、別の治安部隊男子に投げ飛ばされて、
豪華料理の山に突っ込んだ。
キャビアまみれの頭に、
フォアグラのソテーが乗っかったお腹。
その美味しそうな体のいたる所に、本物のナイフが突き立てられた。
ニセモノではない、本物の悲鳴と血しぶきが上がった。
会場内のあちこちからも、悲鳴や叫び声が上がり、
まるで地獄絵図。
生徒も客も、運営スタッフ達も、
押し合いへしあいしながら、出口に殺到していた。


