会場内はパニックだった。
死んだフリをしているのは、
刺された、クロアイ信者の女子二人と、
口から血を吐いた、男子一人。
残りの男子5人が、聖夜祭をここで終わらせるために、
トリックナイフを振り回して、
会場内の生徒や客を追いかけ始めた。
「警備員は、どこ行った!?」
誰かが、そう叫んでいた。
会場警備にあたっていた20人のガードマンは、
今も外で、ヤンキー達ともみ合っていた。
VIPな招待客の中には、ボディーガードを連れている人もいるが、
ボディーガードの役目は、
雇い主を守ることだけ。
クロアイ信者を捕まえたりしない。
こんな状況で、暴れる信者を止めなければいけないのは……
“治安部隊”しかいないよネ。


