トマトジュースを吐いた男子Aは、ビクビクと痙攣してから動かなくなり、
死んだ……ふりをしていた。
近くにいた女子生徒が、
「キャーー!!」
とけたたましい悲鳴を上げた。
自分のグラスも、毒入りだと思い込んでしまったのか、
慌てふためき、なぜか苦しみ出した変な奴もいた。
ざわめく会場内。
でも……パニックになってもらうのは、まだ早い。
男子Aに続いて今度は、
クロアイ信者男子Bが演じる。
「ケーッ ケケケッ!」
奇声を上げて、
突然、刃渡り20センチの短刀を振りかざした。
シャンデリアの光を浴びて、
キラリと輝く刃。
男子Bはブンブン刀を振り回し、
一人の女子生徒の胸に、ブスリと突き刺した。
「キャアアアアッ!」
刺された女子生徒の悲鳴が、
響き渡る。
ばったりと倒れた彼女の胸元からは、真っ赤な血が。
白っぽいドレスを、綺麗な朱に染めていった。


