黒愛−2nd love−

 


トマトジュースを吐いた男子Aは、ビクビクと痙攣してから動かなくなり、

死んだ……ふりをしていた。



近くにいた女子生徒が、

「キャーー!!」

とけたたましい悲鳴を上げた。



自分のグラスも、毒入りだと思い込んでしまったのか、


慌てふためき、なぜか苦しみ出した変な奴もいた。




ざわめく会場内。


でも……パニックになってもらうのは、まだ早い。




男子Aに続いて今度は、

クロアイ信者男子Bが演じる。



「ケーッ ケケケッ!」



奇声を上げて、

突然、刃渡り20センチの短刀を振りかざした。



シャンデリアの光を浴びて、
キラリと輝く刃。



男子Bはブンブン刀を振り回し、

一人の女子生徒の胸に、ブスリと突き刺した。



「キャアアアアッ!」



刺された女子生徒の悲鳴が、
響き渡る。



ばったりと倒れた彼女の胸元からは、真っ赤な血が。



白っぽいドレスを、綺麗な朱に染めていった。