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12月25日、今日は聖夜祭当日。
会場は学園敷地内の、
迎賓館と呼ばれる中世ヨーロッパ風の建物。
17時を過ぎた頃から、迎賓館前には続々と高級外車が横付けされ、
肥えたオッサンや、宝石をジャラジャラぶら下げたオバサンが、
赤絨毯を踏み付けて、エントランスに吸い込まれて行った。
昨日は、かなり忙しかった私だけど、
今日はそれほど忙しくない。
聖夜祭の運営や司会、警備などは、
三ノ宮家が雇ったプロがやるからだ。
生徒会役員が忙しかったのは昨日までで、
当日は一般生徒と一緒に楽しんでいいと、沙也子に言われている。
パーティーが始まる前のザワザワした会場内で、
私は壁にもたれて立っていた。
着ているのは、黒のシンプルなドレスと、黒いレースのショール。
クラスの嫌みなお嬢様ルリコに、
「地味ね」と馬鹿にされたけど、
今日は目立ちたくないから、
地味な方がいい。


