黒愛−2nd love−

 


 ◇◇◇


12月25日、今日は聖夜祭当日。



会場は学園敷地内の、

迎賓館と呼ばれる中世ヨーロッパ風の建物。



17時を過ぎた頃から、迎賓館前には続々と高級外車が横付けされ、


肥えたオッサンや、宝石をジャラジャラぶら下げたオバサンが、


赤絨毯を踏み付けて、エントランスに吸い込まれて行った。




昨日は、かなり忙しかった私だけど、

今日はそれほど忙しくない。



聖夜祭の運営や司会、警備などは、

三ノ宮家が雇ったプロがやるからだ。



生徒会役員が忙しかったのは昨日までで、

当日は一般生徒と一緒に楽しんでいいと、沙也子に言われている。




パーティーが始まる前のザワザワした会場内で、

私は壁にもたれて立っていた。



着ているのは、黒のシンプルなドレスと、黒いレースのショール。



クラスの嫌みなお嬢様ルリコに、

「地味ね」と馬鹿にされたけど、


今日は目立ちたくないから、
地味な方がいい。