唇についた彼の血をペロリとなめてから、
私はキッパリ言った。
「絶対に、あきらめない。
叶多くんが欲しいから。
私達の愛を邪魔する存在は、
何であろうと排除する。
怖いなら、叶多くんは戦わなくていいよ。
アナタはただ、私に守られて逃げるだけでイイ」
彼が絶句していた。
私の言葉が予想外だったようで、
唖然としていた。
数秒して、
彼はクククと笑い出す。
「馬鹿やろう…
女に守られてたまるかよ……」
私の好きな瞳には、
強く黒い輝きが戻っていた。
彼が机から下りた。
私の黒髪に両手の指を潜らせ、
わしづかむ。
彼はもう、「手を引け」とは言わなかった。
「諦めろ」とも言わない。
その代わりに、私の覚悟を聞いてきた。


