黒愛−2nd love−

 


扉が閉まると、

美術教師が座っていた椅子に、
座らされた。



叶多くんは机に片手をついて、

私に顔を近づける。



顔の距離20cmで、彼は言った。




「聖夜祭を邪魔すんのは、
やめとけ。


企業のトップや政治家、
大物がゾロゾロ集まってる中で、

三ノ宮のメンツを潰したら、
シャレにならねぇ。

お前が消されるぞ?


悪いこと言わねぇから、
あきらめろ」




まさか、叶多くんに反対されると思っていなかったから、

驚いた。



驚いたし、ショックも受けた。



私が邪魔しなかったら、
婚約発表されてしまうのに、

それでもイイと言うのか?



叶多くんは、沙也子との結婚を望んでいるのだろうか?



そんな風に、怪しんでしまった。



ムッとして、彼に聞いた。




「聖夜祭を壊さなかったら、
婚約発表されちゃうんだよ?


三ノ宮家の婿養子になりたいの?

沙也子と結婚してもいいと言うの?」