黒愛−2nd love−

 


廊下でクスクス笑っていると、

「おい」

と背後に声がした。



振り返ると、叶多くん。



彼は眉間にシワを寄せていた。



どう見ても、不機嫌。



明日沙也子に、婚約発表されると思っているから無理もない。



叶多くんに向けて微笑んだ。




「心配しなくても、大丈夫だよ。

私に任せて。

沙也子の思い通りになんて、
させないから!」




安心させようと思って言ったのに、

なぜか彼は、眉間のシワをさらに深くした。




「来い」


そう言われて、手首を掴まれた。



そのまま引っ張られて廊下を数メートル進み、

連れ込まれた場所は、美術準備室。