黒愛−2nd love−

 


久美は持っていた鞄の中から、
ノートパソコンを取り出した。



それは私のノートパソコンだ。



久美がそれを沙也子に提出し、
練習通りのセリフを言った。




「これは黒田愛美のノートパソコンです。


私は愛美の目を盗み、度々このパソコンから書き込んでいました。


同室ですから、それくらい簡単です。


沙也子さんは、まるで私が愛美をかばっているような口ぶりですけど、

違います。


気持ち的には、逆です」





「逆?」と沙也子が聞き返した。



私は傷つき落ち込んでいるふりをして、俯いていた。




久美は椅子に斜めに座り直し、

足を組んで、急に横柄な態度に変わる。



それも練習通りで少しの狂いもなく、

さすがは真面目な久美だと感心していた。