黒愛−2nd love−

 


沙也子は久美を見たあとに、私を見た。



「誰かをかばって…」の“誰か”とは、私だと言いたげだ。



クロアイだと言って連れて来たのが、この学園で唯一の友人、久美だということが、

反って私を怪しむ方向に向けてしまったみたい。




沙也子は続けて言う。




「久美さんがクロアイだと言うのなら、

久美さんのスマートフォンとパソコンを提出してもらってもいいかしら?


そこから書き込まれたものなのか、念のために調べたいの」




沙也子は、ザコ共と違っていた。



久美に嘘の自供をさせても、

それだけで終わらせてくれない。



沙也子はキレ者。

それは認めようと思う。



それでもやっぱり、最後に勝つのは私だ。



沙也子がそう言い出すのも見越して、


身代わりをどうでもいい奴じゃなく、

わざわざ同室の久美にしたのだから。