ザコ男が机に拳を叩きつけ、
久美を糾弾する。
「学園を不安に落とし入れて、
貴様は何が目的なんだ!」
ザコ女も立ち上がり、厳しい言葉を浴びせる。
「予知夢なんて詐欺まがいのことをして、恥ずかしいと思わないの?
この場ではっきり嘘だと認め、謝罪しなさい!」
まくし立てるザコ共を静めたのは、沙也子だった。
「皆さん、冷静に」
そう言ってから、繊細な指先で眼鏡のツルを押し上げ、
探るように久美をジッと見た。
「野村久美さん、賢いあなたがクロアイなんて、
私はイマイチ腑に落ちないの。
腑に落ちないのは……あなたと愛美さんが、同じクラスで同じ部屋、
いつも一緒に行動しているということもよ?
もしかして久美さんは、誰かをかばっているのではないかしら?」


