同室の久美にしかできない
“お願い”があった。
今夜久しぶりに、クロアイ予知夢を書き込んだけど、
クロアイ探しを命じられているのを、忘れたわけじゃなかった。
“クロアイが、次の予知夢を書き込むまで”
その期限がきてしまったことも、
分かっている。
だから久美に“お願い”するの。
パソコンの電源を落として、
部屋の電気も消した。
久美の手を引き、私のベッドに一緒に入った。
戸惑いながらも、久美は体をゆだね、
悩ましい鳴き声を上げて喜んでいた。
暗闇の中、私の表情だけは冷めていた。
ゆり気ゼロの私が、ゆり女に付き合ってあげるのは、
“お願い”を聞かせるためだ。
久美の胸に指を這わせながら、
耳に口を寄せて、吹き込んだ。
「お願いっていうのは……――」
クロアイ探しの期限がきてしまったけど、
これでもう大丈夫。
私に火の粉は降りかからない。
愛を守るために、私はこれからも戦わなければならない。


