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12月に入り、しばらく経った。
木々はすっかり葉を落とし、
寒々しい姿をさらしている。
冷たい冬の始まり……
でも、私の心には黒い炎が消えることなく燃え続けていた。
三ノ宮沙也子は間違いなく、
今までで一番の強敵だった。
私に狙われているのを理解してか、
学園内で一人になるようなヘマはしなかった。
沙也子の進路に先回りして、
らせん階段の途中に釣り糸を張っておいても、
足をひっかけて転がり落ちたのは、沙也子ではなく、
生徒会のザコ女。
ニセの呼び出しをかけて中庭に誘い出し、
上階のバルコニーから植木鉢をたくさん落とした時も、
横にいた生徒会のザコ男が彼女を守ったせいで、傷つけられなかった。


