2対1の状況で、しばらく睨み合いが続いた。
退学でも、私と彼は喜ぶ。
学園に残されても、
こうして夜な夜な愛し合う行為をやめようと思わない。
どっちに転んでも、有利なのは私達。
女子寮を抜け出した私をつけて、現場を押さえたのはいいけど、
残念ながら敗者は沙也子。
そうなるハズだったのに――
真顔だった沙也子が、ニヤリと笑った。
その笑みは今までの正しい彼女なら、決して見せなかった笑い方。
私を無視してベッド周りを半周し、彼女は叶多くんの側にいく。
ベッドの縁に腰を下ろして、
彼の裸の胸に人差し指を這わせた。
叶多くんは、驚いた顔をした。
まるで男を誘うような色気のある彼女を、初めて見たせいだろう。


