彼女に言いながら、それもアリだと思っていた。
三ノ宮学園という窮屈なオリから出られるなら、
叶多くんはきっと喜ぶ。
それに、沙也子はいつか私達の愛を邪魔してきそうな気がするし、
そうなる前に支配から抜け出せるなら、退学もアリだ。
あとは叶多くんが、春成家から逃げる決意を固めてくれたら、
完璧なのだけど。
叶多くんはベッドにあぐらをかいて、くつろいでいた。
彼も少しも慌てず、私の意見に賛成してくれた。
「退学にしていいぞ。
そうしてくれんのは、願ったりだ。
言っとくけど、コイツだけ処分するのは許さねぇ。
そんなことをすれば、学園の内外に暴露する。
俺だけかばう沙也は、批判の目にさらされるだろうな」


