確かに焦るべき状況かも知れない。
でも、逃げ道がない訳じゃないから、
焦る必要を感じなかった。
全裸のままベッドから下り、
沙也子の前に立つ。
服を着る気はない。
私の白い肌には、彼がつけた噛み跡やキスマークがいっぱいだ。
彼からもらった勲章を、沙也子に見せつけてやりたかった。
体が良く見えるように艶やかな黒髪を後ろに流して、
彼女に言った。
「退学でもいいですよ。
ただ、私だけ退学というのは納得できません。
私と叶多くんは愛し合っています。
今夜私を部屋に呼んだのは彼。
叶多くんも同罪ですよね?
二人一緒に退学にするならイイですよ。
沙也子さんにそれができれば……の話ですケド」


