黒愛−2nd love−

 


どうやって入ったのか、
そんなことを聞かなくても、


彼女の手に握られている、
マスターカードキーが目に入った。



沙也子は、三ノ宮学園理事長の孫娘。


この学園は、彼女の持ち物だと言っても過言じゃない。



彼女がやりたいと思ったことで、
できないことはなく、


欲しいと思った物で、手に入らない物もないのだ。




三ノ宮沙也子がゆっくりと歩み寄る。



叶多くんと私は、ベッドの上から動かない。



すぐ側まできた沙也子は、
裸の私を見下ろし、

汚らわしい物でも見たような顔して瞳を狭めた。



彼女が私に言う。




「もっと焦った方がいいんじゃなくて?

真夜中の男子寮に忍び込み、
不純異性交遊を働くなんて、

退学に値する行為なのよ?」