暗い部屋の中、ベッドランプの明かりが、私達を照らしていた。
彼は抵抗しないが、顔が苦しげに歪んできた。
死んだ魚の虚ろな目を思い出し、
慌てて手を離した。
彼の肺が大きく膨らむ。
酸素を取り戻した直後に、
彼は私の腕を強く引いた。
視界が反転して、仰向けに倒される。
今度は彼が私の上に乗った。
「何だよ……殺してくんねぇのかよ。
クロアイ探しも迷ってるみたいだし、どうした?
黒さが足りなくなったのか?」
クククと喉の奥で笑ってから、
唇が重なった。
口内を激しく掻き回される。
今夜2回目の快楽をもらえると期待したが、
その時……
ロックしていたはずのドアノブが、ガチャリと動いた。
天井の照明がパッと明るく灯り、
眩しさに目を細めた。
ここは特にセキュリティが固い、
生徒会長用の特別な部屋。
誰も入って来れないはずなのに、
誰かがそこにいた。
叶多くんも私もベッドに起き上がり、その人物を見た。
光に馴染んできた目に映ったのは……
三ノ宮沙也子だった。


