黒愛−2nd love−

 


春成から逃れる方法は
“死”のみ。



それを聞いて、心に黒い火がついた。



彼の上に乗り、
筋立つ首に両手をかけた。




「それなら、私が殺してアゲル」




両手10本の指に、力をこめる。



彼は抵抗しなかった。


恐れもしない。



変わらない強い眼差しで、
ジッと私を見ているだけ。



彼の全てが好きだけど、

その瞳には、好き以上の何かを感じる。



見られているだけで、いつもゾクゾクして、

心の中が快感と興奮でごちゃ混ぜになる。




両手の力を強めながら、死んだ彼を想像した。



死んでしまったら、その瞳から光が消えることだろう。



ゾクゾクするような強さもなくなり、

パックに入って売られている、
死んだ魚と同じになってしまう。