黒愛−2nd love−

 


今夜の叶多くんは、一際激しく抱いてくれた。



ホテルのスイートルーム並の豪華な一人部屋は、防音もしっかりしている。



いくら喘いでも、声がもれる心配がなくて安心。



気を失いそうな快感を味わった後は、

心地よい脱力感に包まれ、彼の横に寝そべった。



筋肉質の肌に触れながら、

会えなかった一週間、春成家で何をしていたのか聞くと、


「つまんねぇこと」


そんな言葉が返ってきた。



叶多くんは、三男。


上の兄二人はとっくに成人して、

春成グループの企業で働いているそうだ。



高校、大学を卒業したら、
叶多くんも兄達と同じ道を進むらしい。



最近よく実家に呼ばれて帰るのは、将来のため。



学業とは別の、春成式経営学や帝王学を学ばされ、


権力あるジジイ、ババアどもに今から顔を覚えてもらえるよう、

挨拶回りに連れ歩かれているそうだ。