黒愛−2nd love−

 


ドアノブに手をかけてから、

久美を放置していたことを思い出した。



振り返ると久美は、さっきの場所に突っ立ったままで、

ぽーっと熱っぽい瞳で私を見ていた。



「久美、急な呼び出しで、今夜は生徒会の女子で集まることになった。

そのまま泊まってくるね」




話しかけると、久美はハッとした顔で我に返る。



それから、なぜかモジモジして、
こんなことを言った。



「えっと……気を遣って出て行かなくても大丈夫だよ……

愛美になら、何されても平気っていうか……

あの……私も同じ気持ちだから……」




久美が何を言いたいのか良く分からなかった。



でも聞き返したりしない。



そんなことより今は、叶多くんに早く会いたくて仕方ない。