彼はもちろん、クロアイが私だと知っている。
知った上で、そんなことを言っているのだ。
真顔で見つめる私と、
不敵に笑う彼。
プロに調査依頼されるのは
身の破滅。
それなら、自分で自分の正体を突き止めろと言われた方が遥かにマシ。
叶多くんは私を助けてくれたのだろうか?
そう考えていた。
沙也子と雑魚メンバー達は、
私とは別の考えで、彼の意見に賛成していた。
彼女達は、私がクロアイを見つけ出せずに、
謝ることを期待している。
生意気なことを言ったのに結局クロアイを見つけ出せず、
「無能なのはお前だろ」
と言いたいのだ。
その後でプロを雇い、クロアイの正体を突き止めればいいと、考えているみたい。


