黒愛−2nd love−

 


デート中、かなり無理していたせいか、

本田卓也はぐったり疲れた顔をしていた。



溜息ついて、私にお願いしてくる。



「もうデートを終わらせてもいいだろ?

頼む。疲れ過ぎて、本音をもらしてしまいそうだ」




彼の本音とは、お前に好かれて迷惑している……

そんなところだろう。



夢見るポエム少女は、彼の好みではない。



ましてや、挙動不審の変な女は、
好みから遥かに遠ざかる存在。




一度は了承した取引なのに、

彼は私のプランに、今頃文句を言ってくる。




「だいたい、こんなデートに何の意味があるんだ?


好かれても、付き合うつもりはないし、友達にもなりたくない。


それなのに、僕が彼女に惚れているような演技をするなんて……

期待させたら、安抜さんにも失礼だろ」