黒愛−2nd love−

 


ばれたなら仕方ない。


帽子を取ると、押し込められていた黒髪がフワリと舞って、

あるべき形に戻った。



手の甲で髪を払い、彼に言う。



「なーんだ。

真面目な性格だから、計画書の指示に従ってると思ってたのに、違うんだね」




マリアンヌと手を繋いだり、
ジュースを恋人飲みしたり、

王子様的な振る舞いをしたり……



それを実行したのは全て、彼の真面目さから来る物だと思っていた。



でも違ったみたい。



私に見張られているのを知っていたから、

渋々、マリアンヌ好みの男を演じただけ。



見られていなかったら、適当なデートをして、

テスト予想問題集の残りを、手に入れるつもりだったらしい。