本田卓也に気付かれたくない。
付けられているのがバレたら、
デートしずらくなるんじゃないかという、私の配慮。
尾行を楽しみたい…そんな気持ちがあるのも否定しないけど。
とにかく、“夕方まで”は
私に気付かずにいて欲しいのだ。
入場ゲートを通り夢の国に入ると、
久美のテンションが一気に上がった。
「どれから乗る?
あっ!アレ乗りたい!」
遊ぶ気満々な久美には悪いけど、
乗り物の前に、まずはマリアンヌ達を見つけないと。
「どんな乗り物があるのか、ぐるっと回って調べてから乗ろうね」
久美の意見を却下して、
キョロキョロしながら園内を歩き回った。
10分ほど探し、ドリームランドの真ん中辺りでマリアンヌを見つけた。


