読書家で超真面目。
両親共に弁護士という、遺伝子的にも頭の良さそうな彼だが、
残念ながら、成績は中くらい。
一生懸命勉強しているのに、学年順位が真ん中なんて、
よほど要領が悪いのか、
それとも頭が悪いのかのどちらかだろう。
成績が伸びないことを、本人も気にしていた。
少し前に生徒会の雑魚メンバー、学力向上委員長が、お悩み相談会を開いていて、
その時の相談記録に、本田卓也の名前も残っていた。
何とか成績を上げたいと思っている彼は、
3日後に迫る期末テストに
不安を感じていることだろう。
それを、これから持ち掛ける取引に使わせてもらった。
友人に冷やかされ、私について来てと言われ、
渋々彼は、立ち上がった。
廊下に出て少し歩き、
柱の陰に隠れるようにして向かい合う。


