黒愛−2nd love−

 


本田卓也が私を見上げて、
首を捻る。



彼にしたら私は、初対面の人物。


「誰?」と言いたげな顔をしていた。



邪気を隠してニッコリ笑いかける。



愛らしい声音で、

「お話があるの。一緒に来てくれない?」

そう誘った。



彼の友人達は、女子からの告白かと勘違いしていた。



肘で彼をつつき、


「行ってこいよ」

「お前って、意外とモテるんだな〜」


そんな風にからかった。




本田卓也は、迷惑そうな顔をしていた。



彼について調べたところ、女子にはあまり関心がないみたい。



女子とたわむれる暇があるなら、
図書室で本を読んだ方がいいと思う、

つまらないタイプの男だ。