久美の頬が赤くなった。
「愛美とデート……」
そう呟いて、ニヘラッと頬を緩ませている。
明日はどうしても、遊園地に行かなければならなかった。
久美を連れていくのは、
目立たないようにするため。
私一人で行くより友達ふたりで行く方が、自然で目立たないと思ったから。
「ちょっと、待っていてね」
そう言って席を立つ。
私とのデートを想像して夢心地の久美を残し、
向かった先は別のテーブル。
カフェテラスの端のテーブルには、
真面目そうな男子3人組が、静かに食事中だった。
その中の一人の横に立ち、
名前を呼んだ。
「本田 卓也くん」
本田卓也は、マリアンヌの本の王子様。
マリアンヌと同じく、彼もクロアイ予知夢の大事な材料だから、
色々とリサーチ済みだ。


