黒愛−2nd love−

 


フセンの他にも、恋のおまじないをやらせている。



『彼の名前を書いた紙きれを、
彼を見つめながら食べる』


そう書いたら、本当に食べてたし、



昨日の手紙には、

『スキップしながら彼の周りを一周する』

と書いたから、


きっと今日、それを実行すると思う。




図書室に入ると、ちょうどマリアンヌが、

おまじないを実行しようとしているところだった。



彼の真後ろに立ち、モジモジ恥ずかしそうにして、


それから意を決したように、一人で頷いていた。



恥ずかしさに顔を真っ赤に染めながら、

読書中の彼のテーブルを、スッキップで回り始めた。




吹き出しそうになり、慌てて口を押さえた。



手元の本に集中していた彼が異変に気付き、

顔を上げてマリアンヌを見ている。



彼の眉間にシワが寄る。



この女は、なぜ図書室でスキップしているのかと、怪訝そうに見ていた。