沙也子が口を開けば、正論しか出てこない。
素直に「私の前で他の女とイチャつかないで」
そう言えばいいのに。
決して嫉妬を口に出さない沙也子。
プライドの高い一級ランクのお嬢様は、
恋心さえ、相手に知られるのが嫌みたい。
叶多くんが舌打ちした。
「俺がいなくても、沙也がいれば困んねーだろ」
不機嫌そうに、そう呟いた。
「生徒会長の直筆サインだけは、私にもできないわよ。
ほら早く、こっちで仕事しなさい」
叶多くんが連れていかれ、
私はドアの外に押し出された。
「愛美さんは、生理痛なのでしょう?
早く帰って寝ていた方がいいわ」


