昨日、叶多くんは生徒会室に来なかった。
一日ぶりに会った彼にときめいて、胸がドキドキ高鳴った。
私を見て、彼はニッと笑った。
頭に大きな手の平が乗せられた。
「なんだ、もう帰んのか?
愛美がいないなら、つまんねーな。俺も帰るか……」
黒髪を指ですき、
そんな嬉しい言葉を言ってくれるから、
みんなの前で、つい抱きついてしまった。
真後ろに、冷ややかな声がした。
「生徒会室でふざけるのはやめなさいと、前にも言ったでしょう?」
三ノ宮沙也子は、私を彼から引きはがし、
帰ろうとしていた彼の腕を掴んだ。
「叶多、遅いわよ。
昨日もさぼって、今日もさぼるのは許さないわ。
生徒会長の仕事が溜まっているのよ?」


