黒愛−2nd love−

 


その中にマリアンヌもいた。



肩までのふんわりウェーブの髪型で、

ピンクのリボンがついたカチューシャをしている。



小柄で童顔。


中身も見た目も、幼い感じがした。



カウンター近くの本棚で、私は適当な本を一冊手にとり、

立ち読みしているふりをした。



顔は本に向け、目線だけマリアンヌを追う。



彼女は何かの作業をしながら、

時々同じ方向を眺めて、頬をゆるませていた。



マリアンヌの視線をたどると、
閲覧席に当たる。



6人用のテーブルに、男子生徒が一人だけ座っていた。



そいつがマリアンヌの、本の王子様に違いない。



容姿はカッコイイ部類に、ギリギリ入れてもいい感じ。



でも、私の好みではない。


真面目なガリ勉くんは好きじゃない。