黒愛−2nd love−

 


叶多くんが、また画面を切り替える。



今度は男子寮が映し出された。



寮の防犯カメラは、玄関を中心に建物外側を映していて、

残念ながら内部まで覗くことができない。



Hくんが寮に駆け込むのを見届けた後は、

この画面で行動を追うことができなかった。




「Hくんが寮の部屋で何をすると思う?」


叶多くんの腕に触れながら、
聞いてみた。



「除菌じゃね?」


彼が笑いながら答える。




「それじゃ前と同じで、つまらないでしょ?

実はね、午前中に授業を抜け出して、

Hくんの部屋の前に、アルモノを置いておいたんだ!」




彼に贈ったプレゼントは、
黒カビのお守りだけじゃない。



寮でも暴れてもらおうと思って、
もう一つアイテムを準備してきた。



「教えろよ」

と聞きたがる彼に、


「もう少しで分かるよ」

そう言ってじらしてみる。