黒愛−2nd love−

 


久美が個室から飛び出してきた。


大きな音に興味津々で、
手も洗わずに廊下に出ていく。




「愛美!C組が大変なことになってるよ!

きっと、またあの男の子だよ!」



「そうみたいダネ」




クスリと笑い、スマホを耳に当てた。



「はい、集合ですか?
分かりました。すぐ行きます」



本当はどこからも掛かってきていないけど、

電話が掛かってきたふりをしていた。



スマホを下ろして、久美に言う。




「生徒会から、召集かかった」



「この騒ぎについて?」



「分かんない。
とにかく行ってくるね」




久美と別れて、急いで生徒会室に向かった。



駆け込んだ私を待っていたのは、
叶多くん。



「よお、派手に暴れてるじゃねぇか」



そう言って、クククと喉の奥で笑っていた。