C組の生徒が掲示板に集まっている隙に、
後ろのドアからそっと侵入した。
誰にも見られずこっそりと、
Hくんの机の中に“アルモノ”を入れておいた。
仕事を終えると、すぐに廊下に出る。
プリントを貼り終えた久美も出てきた。
「ありがとう」と笑いかけると、
久美は頬をピンクに染めて、嬉しそうな顔をした。
その時、廊下の向こうから、
バタバタと走る足音が聞こえてきた。
久美の手を引いて、急いで女子トイレに駆け込んだ。
「愛美?どうしたの?
そんなに、おしっこしたかったの?」
「まぁ、そんなところ。
私も入るから、久美もトイレに入りなよ。
ほら、早く!」
尿意を感じていない久美を、
無理やり個室に押し込んだ。
私はトイレの入口ドアを少し開けて、
廊下の様子をうかがっていた。


