黒愛−2nd love−

 


艶やかに仕上げた黒髪にうっとり指をくぐらせて、

久美が話しかけてくる。



「ねぇ愛美、今までにどんな予知夢を見たの?」



久美がこんな質問してきたのは、

数日前に書き込んだクロアイのレスを、今初めて読んだせい。



《みなさんは“予知夢”を信じますか?
私がみる夢は必ず正夢になる。》



久美は私を疑ったりしないから、

「これって本当?」
なんて聞いてこない。


どんな予知夢を見たのかと聞いてくる。



当たり前だけど、予知夢なんて見たことがないので、

適当な作り話をしておいた。



「目の前で犬が車にひかれる夢とか、

校長先生が朝礼中に、心筋梗塞で倒れる夢とか、

4軒となりの家が火事になる夢とか……色々あるよ」



「わっ!すごいね!
すごいけど、何だか怖い夢ばかり」



「そうだね。現実になるのは、悪い夢の方が多いかな。

だから……これもきっと予知夢だと思うんだ」