黒愛−2nd love−

 


匿名で送られてきたメールを見て、

今頃Hくんはパニックになっていることだろう。



安心できるはずの寮の部屋を、
誰かに覗かれている……


そんな恐怖に怯えているに違いない。




私の隣で、叶多くんが爆笑していた。



肩を揺らして机をバンバン叩き、

メールを見たHくんを想像して、大笑いしていた。



仕事中の雑魚ふたりが、また手を止めて、

驚いた顔をこっちに向けている。



こんなに楽しそうに笑う、春成会長を初めて見た……


口には出さなくても、その驚いた間抜け面がそう語っていた。



私の心には、喜びが広がっていた。



叶多くんが楽しんでくれている――そのことが嬉しくて、


甘くて温かな、幸せ気分に浸っていた。




ひとしきり笑った後、彼が私の肩を抱き寄せる。



耳元に口を寄せ、低く艶のある声を吹き込んでくる。



「いいよ、お前…… すげぇイイ。

ここからもっと楽しくなるんだろ?

期待してるぞ、愛美……」