彼が笑いながら聞く。
「ウケんなコイツ……誰?」
「“Hくん”だよ。
叶多くん好みの面白い人」
「へぇ……
お前、また何か企んでんのか?」
“企み”という言葉に、雑魚ふたりがピクリと反応した。
私と叶多くんに、探るような視線が向けられている。
叶多くんと話しながら、
目線は雑魚に向けて言った。
「企んでるよ。学園内が常に平和であるために、毎日策をねって、怪しい人物をチェックしてるの。
生徒会役員として、学園の秩序を乱す生徒は、許せないカラ」
雑魚に知られてもどうにでも出来るけど、
三ノ宮沙也子にチクられるのは少し困る。
せっかく、叶多くんを楽しませてあげられそうな火種を見つけたのに、
燃え広がる前に消火されたら、
もったいない。


