夜、目が覚めるとお母さんが居て、枕元に瞬からの手紙が置いてあった。




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弱気禁止。
マスクも禁止。
また明日。
オダイジニ。

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力の入らない手で、手紙をテーブルの上に置こうとしたら、

テーブルにハンカチで作ったヒヨコが二匹いた。



「・・あはっ。」


思わず吹き出すと、お母さんが起きた。



「あ・・ちーちゃん、起きてたの?」


「いいよ、寝てて・・。あたしも、寝るから。」




もう一度、横になった。


あ・・・あれ?



息が苦しい。



ヒューヒューと気管を息が通り抜ける音がする。



「・・ぅっ。」



苦しい・・・!


「ちーちゃん!?ゆっくり、落ち着いて。」



お母さんはナースコールを連打してる。



息が、入らない・・!!



まだ、嫌だ。


死にたくない・・・!



意識を手放すのに、時間はかからなかった。