Side 霧沢ちとせ


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瞬は学校終わりにあたしのところへ来て、その後塾に行く生活をしてくれてる。


「無理・・しないで。毎日じゃなくて、全然、いいから。」


「俺が会いてぇの。」



塾でも課題はでるみたいで、あたしが通信の勉強をしてる隣で、一緒に課題をといてく。



そんな瞬の成績は、4月から6月までの間も、ぐんぐんあがってる。


一方あたしは、いろんな数値がよくない傾向。


瞬には言ってない。


けど、よく発作が出るから、気づいてるかな。



「この前の模試、公立はやっぱC判定だったしやべえかな。プランBに切り替えるべき?」



プランBは私立のための勉強で、現在B判定。
今から私立だけの勉強に切り替えれば、多分、余裕で受かると思う。



「でも全部・・点数上がってたよ?それにまだ、6月だから・・受験生は夏が、大事なんだっけ?」



「まぁーそうか。そしたらもう少し、プランAで行くかな。」


「うん。今のまま・・頑張れば、きっと大丈夫だよ。」



今のまま頑張ればきっと大丈夫なのは、瞬だけ。



あたしは今のままじゃ、きっと持たない。



2月から入院して、もう6月も終わる。


なのに、悪くしかなってない。


手術もしないし、治療だって大して変わらない。



発作は毎晩のように起こってる。



それに。



ずっと酸素を吸ってるのに、息が続かなくなった。