朝起きたら、今日があった。


嬉しいはずのその瞬間、いつも心が重くて、起き上がるのも辛かった。


けど、2度目のツリーをみたあの日から少し変わった。



頑張る意味が、あたしだけのものじゃないって気づけたから。


あたし独りじゃなくて、瞬との目標だから。


ふたりで頑張っているんだって思ったら、頑張り続けることの意味が見えてきた。



病室で独りぼっちで食べるご飯。


ずっと孤独で嫌だった。


けど、今独りでたべてるけど、これは瞬との頑張りのひとつ。



瞬の言葉があたしにとって、一番の薬だったのかな。



瞬はもうすでに、あたしのお医者さんなのかもしれない。



「ちーちゃん今日はずっと起きてられてるね。」



看護師さんが来てくれた。



「うん。早く放課後にならないかなぁ。」



「彼氏くん今日も来るの?」


「たぶん・・・。えへへっ。」


「そっかぁ。・・ツリー行って本当によかったね。ちーちゃんがにこにこしてると、私も嬉しいよ。」


「心配させちゃって、ごめんなさい。」



「心が元気でいるとね、体も元気になるのよ。人間の体って不思議なんだから。」




看護師さんがそういってくれたように、1週間後にでた検査結果の数値は、かなり良くなってた。