神様修行はじめます! 其の四


きゃ・・・・・・


「きゃあっほぉぉーーーーーい!」


あたしは思いっきりバンザイしながらピョンピョン飛び跳ねた。


うわあ! 赤ちゃんだ赤ちゃんだ!


マロさんと塔子さんに赤ちゃんができたんだ!


すごいすごい! おっめでとうーー!


「それはめでたいな。塔子殿、おめでとう」


「おめでとうございます!」


「塔子さん! あっぱれですわ! お見事ですわ!」


みんなに拍手喝采されて、塔子さんとマロさんはもう、幸せの極致。


デレデレしちゃって、このまま溶けちゃいそうな表情だ。


んもう、この幸せ若夫婦めー!


「体調不良で寝込んだのは、恐らく妊娠のせいでおじゃるよ」


「きっとそうね。具合が悪くなるなんて滅多にないから、早とちりしちゃったわ」


「そりゃ無理ないよ! 塔子さんが具合悪くなるなんて、鬼の霍乱だもんね!」


「んもー里緒ったら。それってハッキリ言って失礼な言い回しなんだけど」


と言いながらも、塔子さんは怒る気配も無い。


気味悪いほどニコニコ優しく笑ってる。


すごいなぁ、妊娠って!


もうホルモン異常起こしてるのかな!?


それにしても、めでたい! 本当にめでたい!


ビバ! ブラボー妊娠!


「権田原から、毎日栄養がつく物を届けますわ! たくさん召し上がってね!」


そのお岩さんの言葉に、あたしは一瞬我に返った。