きゃ・・・・・・
「きゃあっほぉぉーーーーーい!」
あたしは思いっきりバンザイしながらピョンピョン飛び跳ねた。
うわあ! 赤ちゃんだ赤ちゃんだ!
マロさんと塔子さんに赤ちゃんができたんだ!
すごいすごい! おっめでとうーー!
「それはめでたいな。塔子殿、おめでとう」
「おめでとうございます!」
「塔子さん! あっぱれですわ! お見事ですわ!」
みんなに拍手喝采されて、塔子さんとマロさんはもう、幸せの極致。
デレデレしちゃって、このまま溶けちゃいそうな表情だ。
んもう、この幸せ若夫婦めー!
「体調不良で寝込んだのは、恐らく妊娠のせいでおじゃるよ」
「きっとそうね。具合が悪くなるなんて滅多にないから、早とちりしちゃったわ」
「そりゃ無理ないよ! 塔子さんが具合悪くなるなんて、鬼の霍乱だもんね!」
「んもー里緒ったら。それってハッキリ言って失礼な言い回しなんだけど」
と言いながらも、塔子さんは怒る気配も無い。
気味悪いほどニコニコ優しく笑ってる。
すごいなぁ、妊娠って!
もうホルモン異常起こしてるのかな!?
それにしても、めでたい! 本当にめでたい!
ビバ! ブラボー妊娠!
「権田原から、毎日栄養がつく物を届けますわ! たくさん召し上がってね!」
そのお岩さんの言葉に、あたしは一瞬我に返った。


