神様修行はじめます! 其の四


どうにも切なさに耐えかねたあたしは立ち止まり、後ろを振り返った。


そこには、浄火が。


そして子独楽ちゃんが、主さんがいる。


決してたどり着くことの叶わない、常世の島。


生涯会えるはずもなかった彼らがこうして、あたし達を見送ってくれている。


きっとそれが、見つけた答えのひとつなんだ。


あたしはその意味を、深く強く噛みしめる。


・・・やっぱり泣いてなんかいられないね。


(またね)


あたしはヒラヒラと手を振った。


また、会おうね。


きっとね。


彼らに笑顔を見せながら、誓いの言葉と目の前の光景を、しっかりと心に刻み付ける。


そしてあたしは門川君の隣へと駆けていった。