「・・・ぶっ!」
ドサドサと連発で、砂が頭上から降り注ぐ。
門川君がプロサッカー選手ばりの的確さで、あたしの頭部を目がけて砂を蹴り上げていた。
「そんな顔しかできない顔なら、いっそ僕が砂中に埋めてやろう! そら!」
「ちょ、門川・・・ ぶふっ!」
「そら! そら!」
情け容赦もない連続攻撃。
髪の中にも、背中にも、鼻の中にも口の中にも砂がどんどん入り込む。
あたしは水から上がった犬みたいに、頭をブルブル振った。
「ぶふうっ! ぶふっ! うぶっ!」
「そらそらそら!」
「門川・・・も、もう・・・ ぶっ!」
「そらそらそらそら!」
「もう止め・・・ガホォッ!」
口を大きく開けた瞬間、狙いすましたように砂がガポリと飛び込んできた。
あたしは目を白黒させて咳き込み、必死になって砂を吐き出す。
あまりの苦しさと込み上げる気持ち悪さに、涙が出た。
ぼろぼろ泣きながらゲーゲー、ゲホゲホ。
喘息患者みたいに本気でもがき苦しむあたしの頭に・・・
―― ドッサアァァーー!
トドメとばかりに降る、大量の砂。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
いい・・・加減・・・
「いい加減にしなきゃなんないのは、あんたの方でしょ!」


