あぁ・・・・・・。 (あたし、ここで死ぬの?) その時。 鳥のような影が、魔の海の中から飛び出した。 そしてあたしに襲いかかる寸前の触手に、牙を剥いて飛びかかる。 ふたつの長い体が、目の前で激しく絡み合った。 あたしは何が起こったのかと目を見張る。 状況をようやく把握して、あたしは驚きのあまり、出ないはずの声で叫んだ。 「・・・子独楽ちゃん!?」 あたしを守ろうと触手に襲いかかった影。 それはまさしく、信子長老の愛するひとり娘。 実の父によって異形に変えられた、子独楽ちゃんだった。